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2006年07月04日

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半島を出よ(上・下)

昨日、引退を表明した中田英が、だいぶ前に読んでいる、と言って話題になった本。
『半島を出よ』(村上 龍)を読みました。
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上・下巻でかなりの、量・密度のある本でした。
舞台は2011年と近未来の日本。
”反乱軍”を名乗る北朝鮮の特殊部隊兵士9人が、福岡ドームを占拠、その後500人ほどの兵士が北朝鮮から輸送機でやってきます。
そして福岡市を事実上占領、それに対して何も有効な手を打てない日本政府、無責任なマスコミ達。
マシーンのような、北朝鮮の特殊部隊兵士と、その背景等々・・・
すごくリアルで、もしかすると本当に起こってもおかしくない、と思わせる展開です。
なにしろ、北朝鮮の人たちと政治背景、拷問など、怖すぎ(^_^;)
最近のニュースで、金英男氏の、北朝鮮での会見について「本当のこと言ってない」とか言ってますが、この本を読んだら、北朝鮮にいて本当のことなんか言えるわけがない、と思ってしまいます。

それでも、この殺人機械のようなコマンド達も、やっぱり人間で、現実に豊かな世界を見た時に、弱さがあったりするところに、ちょっとほっとしましたが。
とにかく面白い本でした。
一読の価値ありです。

投稿者 Sakurai : 2006年07月04日 20:17

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